元記事はこちら。
写真盗用被害者である米国陸軍のMaj. Chris Haggardさんによりいただいた情報をPinkyさんがStickyに掲載なさっている記事を日本語にしました。最近日本人がフェースブックなどのSNSや交流サイトなどで偽軍人からの被害に遭うケースが多いようです。元記事のMaj. Chris HaggardさんおよびPinkyさんに感謝いたします。原文の約を黒で、私のコメント(主に日本人向け)は青で記します。
This is translation of the article on Military scam forum sticky. Information is based on Maj. Chris Haggard, US Army's information, posted by Pinky. Thanks to both of them. Recebtly, I am aware that numbers of Japanese people victimized by fake military personnel. I would like to provide this info in Japanese. Translation of original article is black and my comments for Japanese people in blue.
ミリタリー詐欺を見分けるためのいくつかの方法について
1.メールは英語の間違った動詞の活用、間違った代名詞の用法、名詞や動詞の文法的な不一致、スペルミスなどが目立ちます。まさに英国式の英語を第二言語として(ほんの少しだけ)学んだ人物の書く文章でしょう。
辞書などを使いながらなんとなく英語が読める中級程度の英語力では、文法的な誤りやスペルミスまで判別は難しいかもしれません。むしろ「自分の英語力に合わせて簡単にしてくれた」と思って感謝すらしてしまう被害者の方もおられる可能性があります。しかしながら、句読点のない、句読点の代わりにOKを使う、そして自分を表すのに小文字の"i"を使う、固有名詞(地名や人名)を小文字で記すなどはよく注意すればわかりますね。
2.任地の兵士たちは特別手当、ボーナスおよび税金の免除などの恩恵を十分に受けています。任地に赴いている兵士たちは階級にかかわらず「第3の給料」があることに気付くのは珍しいことではありません。そして兵士たちはいろいろな方法で自分たちのお金にアクセスできます。詐欺師たちは婚活サイトなどで獲物を探しにインターネットを漁ることができるのに、被害者たちにねだるようなものをインターネットで買えないというのでしょうか??
戦地の軍人などは特に激務ですので、それに見合った特別手当が出ているでしょうね。でなければそんな危険なところに喜んで出てゆく人がいるでしょうか。そしてお金がないのでどこかから送ってもらう必要もないことを、Chrisさんが明らかにしています。おかしいと思いませんか? あなたにコンタクトとってチャットしているのにオンラインショッピングでパソコンや携帯電話を買えないなんて。
3. お金については、イラクやアフガニスタンにいる間はお金を使うところがほどんどありません。デプロイメント中に金欠になることはあるでしょうが、任地では意気揚々としていられます。例外として、インターネットでお金を使いすぎる場合を除いては、ですが。
任地でATMやクレジットカードが使えず、食事ができないなどと偽軍人が言ってくるかもしれませんが、基地には食事をするところがあり、きちんとした食事とスナックがあるそうです。
4.家族の緊急事態の場合、すべての軍人の家族は米国赤十字にコンタクトをとることになっています。国の家族の緊急時に任地の軍人が帰国する場合、唯一米国赤十字が軍人に連絡を取ります。赤十字からの有効なメッセージが届いた場合、軍人の上官が兵士を帰国させます。軍はイラクやアフガニスタンなどからアトランタかダラスに兵士を送ります。そこから兵士は自分の通常の交通手段で(国内にいるときの普通の方法で)家路につきます。もし兵士がアトランタやダラスからの交通費を持ち合わせていないなら、軍の緊急支援隊から助成金や貸付金で切符を購入できます。そしてこれは兵士が任地を出る前にできます。兵士たちが立ち往生させられるのは本人が何かばかなことをしでかした場合だけです。
補足ですが、軍人とその家族はTRICAREという保険に入っているので、家族や兵士本人が病気や負傷をした場合にTRICAREの保険で医療費がカバーされます。ですから医療費が払えないために子供や兵士本人の手術ができないということはありません。
5.もし詐欺にあっているのかどうか確証がない場合、兵士にAKOアカウントからメールをくれるように要求してみる。軍人と、ごく限られた軍人の家族と、特定の契約業者が @mail.mil (以前は @us.army.mil)のメアドを持っている。もし拒否したら、「馬鹿野郎」と言ってやる。怒って彼/彼女を信じていないことを責めるなら、「失せろ」と言ってやる。
AKOというのは軍のメアドです。@の後の最後に".mil"が付きます。このメアドは軍人と限られた軍関係者しか持っていないものです。詐欺師は軍のメアドで個人のメールをできないというかもしれません。しかし、特に激戦地の軍人ならば個人のメアド使う余裕もなく、個人的なやりとりも仕事メアド使うでしょう。本物の軍人なら迷わずAKO使ってくれます。
偽物は"@usa.com"を公式の軍のメアドだと言ってくるかもしれませんが、USA.comはYahooやGmailと同じようなフリーメールです。それから、”armygeneral123@gmail.com"のようなフリーメールのIDの部分を公式アドレスみたいに見せかけたメールアドレスもよく見かけますね。
もう一つ注意すべきなのはなりすましメールです。メールが届くとあたかも.milのメアドのように見えますが、Reply ToにするとYahooなどのフリーメールになる。.Milのメアドをコピーして宛先に張り付けるとメールは届かず、戻ってくる。
最後に、任地に赴いている軍人にお金や高額のものをぜったいに送るべきではありません。特に宛先がアフリカなら要注意です。すべての外地に任命された軍人はAPO、AEまたはAFO、APなどの宛先が存在します。
APO "Army/Air Force Post Office" 陸軍・空軍郵便局
FPO "Fleet Post Office," 海軍郵便局
ケアパッケージを送りたいのでAPOもしくはAFOを教えてほしいというと、本物の軍人は喜んで教えてくれるそうです。詐欺師は機密情報だからと言って教えてくれないか、アフリカの個人の住所を指定してくるでしょう。